見逃せない意外な"弊害"

食物繊維の「吸着性」。


これがヒトの体にプラスにもマイナスにも作用するくせ者なのです。


食物繊維は、体に悪い作用を及ぼす物質を吸着・排出しますが、同時に良い働きをするビタミン、ミネラル、カルシウム、さらに効率よくカルシウムを吸収するタンパク質まで吸着し、排出してしまうという"悪事"を働きます。


特に、水溶性繊維のグルコマンナン、ペクチン、グァーガム(グァー樹の種子に含まれている)などはプラス効果を発揮する一方で、脂溶性ビタミンや電解質などを喪失させてしまうのです。


また穀物に由来する食物繊維の場合、混入するフィチン酸がミネラルの吸収を強く阻害するといわれています。


また、食物繊維を摂りすぎると、亜鉛や鉄が不足し、味覚障害や鉄欠乏貧血になってしまう危険もあります。


"カロリー・コントロールにいい"も怪しくなってきました。


これまで人間の消化酵素では分解・吸収されないので、ノンカロリーだと考えられていたダイエタリーファイバーにも、「カロリーがある」ことが判明したのです。

食物繊維の"効能"はたしかにある 2

食物繊維は、コレステロールを作る働きのある胆汁酸を吸着し、排出を促します。


食物繊維を十分摂っていると、コレステロール値が低くなり、心臓病の発病率も少ないと、アメリカで疫学的に実証されています。


また水溶性の食物繊維・アルギン酸には、高血圧を防ぐ効果もあるといわれています。


さらに血糖値の上昇を抑えるため、糖尿病対策としての効果もあるのです。


食物繊維は水に溶けると粘度の高い状態になり、腸内でゆっくりと吸収されるため、血糖値の急上昇を防ぎます。


これらのほか、「ダイエタリー」という名のごとく、低カロリーでおなかが膨らみ、ある程度満腹感もあるので、エネルギーを抑える効果や、前述したように便秘解消にも効き目があります。


こうみてくると、食物繊維は非のうちどころがない健康食のようですが、じつは意外な落とし穴がありました。

食物繊維の"効能"はたしかにある

では、その効能についてもう少し詳しくみていきましょう。


腸の中にはさまざまな細菌が棲息しています。


食物繊維はそれらの細菌に影響を与え、ビフィズス菌などの善玉菌を増やし、悪玉菌の育成を抑えます。


また吸着作用の効果によって発ガン物質になりうる有害物質を出してしまう働きがあります。


つまり大腸ガンの予防に効果があるということです。


さらに、ダイオキシン類を体外に排出する効果も指摘されています。


血中のコレステロールを正常な状態に保つ作用も挙げられます。

"栄養のないもの"が注目された理由

いまアメリカでは、食物繊維の効用が再確認されています。


「アメリカ人は平均して、1日に11gしか摂っていないが、20~30gの繊維を摂取したほうがいい」と、アメリカ栄養学会が推奨しているほどです。


また食品医薬品局(FDA)は、ほかの栄養素やカロリーと同様、含有量を栄養成分表示に含むことを義務づけています。


さらに科学的な裏付けに基づいて、ヘルス・クレーム(健康表示)も認めています。


ヘルス・クレームというのは、メーカーが製品ラベルに記載、蓼・矧.物・野菜などは、ある種のガンにかかるリスクを低下させる」などの表示のこと。


ガン、心臓病、糖尿病、肥満N現代病に悩むアメリカだけに、食には敏感にならざるをえないようです。


日本では、1日1本飲めば不足分の繊維を補うことができる」という飲料が登場し、派手に広告された頃からスポットが当たり始めました。


その背景には、かつて少なかった大腸ガンが急増したことがあります。


日本人の食生活が欧米化するにつれて、タンパク質や脂肪が過剰になる一方、食物繊維の摂取量が年々減少していました。


そこで大腸ガンと関わりの深い食物繊維が注目されたのです。


海の境界線

問題は、大陸棚についてのジュネーブ会議が、こうしたことについて、ほとんど解決策を見いだしていなかったことです。


「大陸棚が、2つの隣接する国の領域にまたがっている場合」とあり、「その境界は、当事国間の約定によって定められるべきものである」。


これでは、あまり助けになりません。


もちろん、最初のうちは、2国間同士でなんとかしようとするでしょう。


もしも、それが破談になった時は、「特別な状況下において、他の境界が設定された場合以外は」、その境界線は「両国の領海の幅を測った羨線から等距離、という原則を適用」して分割することになっていました。


もっと単純にいうと、境界線は、国の海岸線からと、他国のそれからとの距離が、同一になるように引かれることになっていたのです。


この取り決めは、何か国かにとっては有効でした。


1965年、ノルウェーとイギリスは、2国間の領域を中間線によって分割することに合意しました。


さらにノルウェー・デンマーク間でも1966年同じ取り決めがなされました。


しかしその1年後、デンマークとオランダ間での取り決めの際、ある困難にぶつかりました。


それは、両国が合意に達しなかったからではなく、両国間にあるドイツの存在を考えていなかったからでした。

海の資源 3

もしも「構造」が見つかり、それが条件に適した温度で保たれていたであろう岩盤であるなら、「われわれは、油井の掘削を勧めることができます」と彼は言いました。


「掘削作業は、とても金のかかる仕事です」。


彼は続けて、「しかし、たとえ掘ってみて、それが空であったとしても、一回の掘穿で、思ってもみないような情報が出ることがあるので、われわれはあえて蓋を開けてみることを勧めるのです」。


地震学的側面から地質学者が学べるのは、部分的な青写真にすぎません。


掘削して、サンプルが採取され、そこで初めて予測が正しかったのかどうか検証されるのです。


「60年代半ばの北海の状況は、こんな感じだったのです」と彼はまとめました。


地震チャートは、可能性のある「構造」を数多く示していましたが、掘削は一度として行われず、したがって本当に石油があるのかどうか誰もわからなかったのです。


しかし、いざ実行に移るのには、可能性だけで充分でした。


数か月もしないうちに、イギリス、ノルウェー、ドイツ、デンマーク、そしてオランダは、彼らの沿海に、どれほどの石油が隠されているかを査定するために、石油会社各社を招きました。


しかし、それが進行する前に、彼らはパイを分割しなければならなかったのです。


むろん、言うは易く、行うは難しではありましたが。

海の資源 2

彼のいわんとするところは、それらの層をどのように読み取っていくかではなく、石油や天然ガスが存在する可能性の高い「構造」とは何かを教えてくれようとしているのです。


実際、それははっきりと眼に見えるものなのです。


ほとんどの地層が、多かれ少なかれ、水平に積み重なっているなかで、彼はある箇所を指さし、そこだけが何か大きな力によって傾斜していて、結果として突起しており、その内部に石油が埋蔵されている可能性があるのだと説明してくれました。


このチャートには、まだまだ隠れた「構造」が見いだせるのだが、いずれも深すぎるか傾斜が激しいかで、実用性がないのです。


「北海のすべての岩盤は、約1億4000万年前から在るものです」、彼はそういって「ですから、古さとか新しさとかいった議論は起こりません」。


時間の尺度は私たちの想像を超えるのです。


次に彼は、石油が生成されるために重要なことは、非常に長い期間、つねに摂氏100~150度の温度に保たれることが必須条件であると説明しました。


海底の土の温度は、水深やその地層のタイプによって異なり、連続している地層の堆積物の質によっても変わるので、地質年代からこうした条件を調べ出すのは、とても難しい作業なのです。


現代のコンピューター・プログラムで、岩盤の温度を再現してみることは可能ですが、私の印象では、文明の利器よりは、地質学者の経験と勘に頼ったほうがよっぽど確かな気がしました。

海の資源

海の資源をめぐって、たくさんの国が対立しました。

こうした問題のゆがみが大きく浮かび上がってきたのは、北海が最初でした。


ここは、パイのなかでもいちばん美味しい部分であり、周りを石油に飢えている工業国に囲まれ、彼らは60年代半ば、沖合に莫大な量の石油が眠っていることを知ったのです。


これで、何も起こらないほうがおかしいでしょう。


当時、北海の隠れた財産について、どれほど明らかになっていたかを調べるために、私はベルゲン近くの、ノルスク・ハイドロ社を訪ねました。


そして、北海を見つめ続けて30年の人物に会うことができたのです。


私が石油の地質学については、まったく無知であるということを手短に話すと、彼はまず、石油探査のことについて話し始めました。


磁気計や重力計、地震計などの計器が用いられる分野についてです。


「私は、自分のことを探検家だと思っています」と彼は言葉を1つ1つ選びながらいいました。


「ですから、他の探検家と同じように、われわれはそれまで誰も見たことのないものを見に出かけるので
す」。


そして、彼はそうした「もの」の1つを見せてくれました。


それは、北海のどこかの海底の地震チャートでした。


私の眼には少々ぼやけてしか見えませんでしたが、そこには、3億年以上も前から堆積しているさまざまな沈殿物が、幾重にも層を成しているのです。


しかし、それらがどれくらいの深さにあり、どのように分布しているのかは、予測に拠るしかないそうです。

『ギネスブック』が決めかねる、世界で一番長い川 2

・・・といっても、ミシシッピ川が縮んだわけではないのです。

反対に、新たな探検調査でナイル川とアマゾン川に新しい水源が発見されて長さが延び、その分の距離をつけ足したところ、ミシシッピ川を上回ってしまったのです。

しかし、世界一なら何でも記録しているはずの『ギネスブック』。

この本に、現在、川の長さ世界一は掲載されていません。

もともと川の長さは、定義・測定が難しいのです。

一般には、川の上流のいくつかの支流のうち、もっとも距離が長いところで測定することになっているのですが、測定方法や、地形変化などによっても距離が変わりやすいからだそうです。

実際に、ナイル川は、アスワンハイ・ダムが建設されて蛇行部分が減り、6690キロより短くなったと言われています。

また、アマゾン川も、下流近くにあるパラ川という支流を加えると、ナイル川を抜いてしまいます。

こんな事情から、『ギネスブック』では、世界一の川を決めかねているんです。

『ギネスブック』が決めかねる、世界で一番長い川

「世界で一番長い川は?」

と尋ねられて、「ミシシッピ川」と答えるのは、30歳以上の人でしょう。

たしかに20年以上前までは、ミシシッピ川がもっとも長い川とされていました。

ところが現在、もっとも長い川とされているのは、エジプトのナイル川。

以下、2位がブラジルのアマゾン川、3位が中国の長江。

ミシシッピ川は4位に転落しています。

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