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2010年10月 アーカイブ

見逃せない意外な"弊害"

食物繊維の「吸着性」。


これがヒトの体にプラスにもマイナスにも作用するくせ者なのです。


食物繊維は、体に悪い作用を及ぼす物質を吸着・排出しますが、同時に良い働きをするビタミン、ミネラル、カルシウム、さらに効率よくカルシウムを吸収するタンパク質まで吸着し、排出してしまうという"悪事"を働きます。


特に、水溶性繊維のグルコマンナン、ペクチン、グァーガム(グァー樹の種子に含まれている)などはプラス効果を発揮する一方で、脂溶性ビタミンや電解質などを喪失させてしまうのです。


また穀物に由来する食物繊維の場合、混入するフィチン酸がミネラルの吸収を強く阻害するといわれています。


また、食物繊維を摂りすぎると、亜鉛や鉄が不足し、味覚障害や鉄欠乏貧血になってしまう危険もあります。


"カロリー・コントロールにいい"も怪しくなってきました。


これまで人間の消化酵素では分解・吸収されないので、ノンカロリーだと考えられていたダイエタリーファイバーにも、「カロリーがある」ことが判明したのです。

見逃せない意外な"弊害" 2

ダイエタリーファイバーはビフィズス菌や乳酸菌などの腸内細菌によって分解され、その代謝産物が吸収されることが明らかになりました。


どのくらいのエネルギーかというと、WHO(世界保健機関)とFAO(国連食料農業機関)の合同専門委員会での論議では「1g当たり3キロカロリー」。


ほかの説によれば、「1g当たり2キロカロリー」となります。


具体的には、


小麦ふすま 2.5

全粒粉 2.7

ペクチン 2.0

アルギン酸 1.0

セルロース 0


・・・という数字です。(1g当たり、単位はキロカロリー。)


同じように、コンニャクや藻類、キノコ類などもノンカロリーとされてきましたが、エネルギー利用率の個人差が大きいのでカロリーが算出されなかったことが明らかになっています。


『五訂日本食品標準成分表』では、エネルギーが暫定値として出されています。


それによると、


板コンニャク 5

シイタケ(生) 18

エノキタケ(生) 20

ワカメ(生) 13


・・・となっています(100g当たり、単位はキロカロリー)。

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