海の境界線
問題は、大陸棚についてのジュネーブ会議が、こうしたことについて、ほとんど解決策を見いだしていなかったことです。
「大陸棚が、2つの隣接する国の領域にまたがっている場合」とあり、「その境界は、当事国間の約定によって定められるべきものである」。
これでは、あまり助けになりません。
もちろん、最初のうちは、2国間同士でなんとかしようとするでしょう。
もしも、それが破談になった時は、「特別な状況下において、他の境界が設定された場合以外は」、その境界線は「両国の領海の幅を測った羨線から等距離、という原則を適用」して分割することになっていました。
もっと単純にいうと、境界線は、国の海岸線からと、他国のそれからとの距離が、同一になるように引かれることになっていたのです。
この取り決めは、何か国かにとっては有効でした。
1965年、ノルウェーとイギリスは、2国間の領域を中間線によって分割することに合意しました。
さらにノルウェー・デンマーク間でも1966年同じ取り決めがなされました。
しかしその1年後、デンマークとオランダ間での取り決めの際、ある困難にぶつかりました。
それは、両国が合意に達しなかったからではなく、両国間にあるドイツの存在を考えていなかったからでした。