海の資源

海の資源をめぐって、たくさんの国が対立しました。

こうした問題のゆがみが大きく浮かび上がってきたのは、北海が最初でした。


ここは、パイのなかでもいちばん美味しい部分であり、周りを石油に飢えている工業国に囲まれ、彼らは60年代半ば、沖合に莫大な量の石油が眠っていることを知ったのです。


これで、何も起こらないほうがおかしいでしょう。


当時、北海の隠れた財産について、どれほど明らかになっていたかを調べるために、私はベルゲン近くの、ノルスク・ハイドロ社を訪ねました。


そして、北海を見つめ続けて30年の人物に会うことができたのです。


私が石油の地質学については、まったく無知であるということを手短に話すと、彼はまず、石油探査のことについて話し始めました。


磁気計や重力計、地震計などの計器が用いられる分野についてです。


「私は、自分のことを探検家だと思っています」と彼は言葉を1つ1つ選びながらいいました。


「ですから、他の探検家と同じように、われわれはそれまで誰も見たことのないものを見に出かけるので
す」。


そして、彼はそうした「もの」の1つを見せてくれました。


それは、北海のどこかの海底の地震チャートでした。


私の眼には少々ぼやけてしか見えませんでしたが、そこには、3億年以上も前から堆積しているさまざまな沈殿物が、幾重にも層を成しているのです。


しかし、それらがどれくらいの深さにあり、どのように分布しているのかは、予測に拠るしかないそうです。

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